もしもボックスはドラえもんの道具の中でも、理想の世界をすぐに叶えたいと考える人々にとって魅力的な存在です。
しかし、この強力な道具には大きなデメリットが隠れています。
どんな欲望でも瞬時に実現できる反面、使い方次第で思わぬリスクや問題が発生することがあります。
例えば、新しい世界が意図しない方向へ展開したり、元の世界に戻れなくなったりすることも少なくありません。もしもボックスの使用には、しっかりとした理解と慎重な判断が求められるのです。
本記事では、前半で「もしもボックス」を使うことのデメリットやリスクについて言及し、後半では多くの人が理想とする世界を叶えた場合の考察を述べていきます。
本記事の内容
- もしもボックスのデメリット:そのリスクと問題点とは
- もしもボックスで特定の世界を作った場合のデメリットを考察
もしもボックスのデメリット:そのリスクと問題点とは

- 意図しない結果を招くリスクがある
- 元の世界に戻れなくなる可能性がある
- 自分と他者への影響が予測不能である
- 倫理的な問題があること
- 使用による心理的負担が発生すること
意図しない結果を招くリスクがある
もしもボックスを使うと、意図しない結果を招くリスクがあります。
この道具は「もしも○○だったら」という願いをもとに世界を変えますが、その願いが曖昧だったり、説明不足だと、思わぬ方向に解釈されることがあります。
例えば、「もしもお金がいらない世界」という願いを叶えた際、「お金がなくても物が手に入る世界」ではなく「お金を持つことが悪いとされる世界」になることがあります。
このような場合、物を得るために別の方法が必要になり、人々の生活が混乱するかもしれません。
元の世界に戻れなくなる可能性がある
この道具は使用者の願いをもとに新しい世界を作り出しますが、その世界から元に戻るには、再びもしもボックスを使い「元の世界に戻して」と願う必要があります。
しかし、ボックスが壊れたり、失われたりした場合、元の世界に戻る手段を失うことになります。こうした状況は、特に道具の扱いを誤ったり、第三者が意図的にボックスを隠したりする場合に起こり得ます。
さらに、新しい世界において「戻るための条件」が満たされないことも問題です。
例えば「音が出せない世界」や「言葉が通じない世界」を作ってしまった場合、元の世界に戻すための指示がボックスに伝えられず、戻れなくなってしまう恐れがあります。
自分と他者への影響が予測不能である
もしもボックスを使用すると、自分だけでなく他者にも予測不能な影響を与える可能性があります。
世界の変化がどのように広がるかは想像以上に複雑です。
例えば「もしもすべての人が同じ意見を持つ世界」を作った場合、一見すると平和に見えるかもしれませんが、意見の多様性が失われ、個人の自由や社会の発展が阻害される可能性があります。
また、意図しない影響が他者との関係に悪影響を及ぼすこともあります。
「もしも誰もが自分のことを好きになる世界」を実現した場合、そのような強制的な感情の変化は他者に不快感や反発を生むことが考えられます。
これにより、信頼関係が崩れたり、敵意を抱かれるような状況になることもあるでしょう。
倫理的な問題があること
もしもボックスの使用には、倫理的な問題がつきまといます。
例えば「叱っちゃいけない世界」を実現した場合、人々の行動や教育の方法が制限され、社会全体のモラルが崩壊するかもしれません。このような変更は、多くの人々にとって望まない結果をもたらすことがあります。
また、もしもボックスの使用が他人に知られた場合、その使用目的や意図が疑われる可能性もあります。
例えば「もしも自分だけが成功する世界」を作ったとしたら、その成功が本当に正当なものか、他人に対して不当な影響を与えていないかといった批判を受けるかもしれません。
こうした倫理的問題は、社会的な信頼関係にも影響を与える可能性があります。
このように、もしもボックスの使用には、単なる願望実現の手段では済まされない倫理的な問題が含まれています。
使用による心理的負担が発生すること
もしもボックスを使うことで、使用者には大きな心理的負担が発生する場合があります。
まず、この道具は現実を瞬時に変えることができるため、想像を超えた結果に直面したときに強いストレスを感じることがあります。
例えば「もしも自分がもっと賢かったら」という願いを叶えた場合、その結果として自分の周りの人々の態度が大きく変わり、孤立感を味わうかもしれません。
また、使用後に「本当にこの願いでよかったのか?」という後悔や不安が生じることも多いです。
特に、元の世界に戻ることが難しくなると、その新しい世界での生活に適応しなければならず、心理的な負担がさらに増大します。
このような場合、選択の重みや後悔が心の中で大きく膨らみ、精神的な疲労を招くことがあります。
もしもボックスで特定の世界を作った場合のデメリットを考察

- 戦争と差別のない世界を作った場合
- お金に困らない生活を叶えた場合
- 病気がなくなった世界にした場合
- 仕事や学校が不要な世界を作った場合
- 動物と話せる世界にした場合
- 失敗してもすぐにやり直せる世界にした場合
- どんなに食べても太らない世界にした場合
- 他人の心を読める能力が手に入る世界にした場合
戦争と差別のない世界を作った場合

戦争と差別のない世界を作ることは、一見すると理想的な解決策に思えるかもしれません。
しかし、これは新たな問題を引き起こす可能性があります。
例えば、戦争や差別が存在しない世界では、人々の意見や価値観が全く同じになる必要があるかもしれません。そうなると、多様性が失われ、個々の自由や自己表現が制限されるリスクがあります。
また、戦争や差別を完全に排除するためには、強制的なルールや監視が必要となることも考えられます。これにより、人々が自由に考えたり行動したりする権利が奪われる可能性があります。
自由がない社会は一見平和に見えても、その裏には圧力や恐怖が潜んでいるかもしれません。このような社会では、個人の成長や創造性も抑制され、結果的に人々が無気力になってしまう恐れがあります。
お金に困らない生活を叶えた場合

お金に困らない生活を実現することは、多くの人にとって魅力的に感じるでしょう。
例えば、「もしもお金が無限に使える世界だったら」と願うと、すぐにその通りの世界が実現するかもしれません。しかし、ここには大きなデメリットや副作用が隠れています。
まず、お金の価値がなくなる可能性があります。誰もがお金を簡単に手に入れられるようになると、お金の希少性が失われ、結果として物やサービスの取引が成り立たなくなることがあります。
これは、経済のバランスを崩し、混乱を引き起こす原因となるでしょう。例えば、お金がいくらでも手に入る状況では、物の供給が追いつかず、物不足が発生することも考えられます。
さらに、お金に困らない世界では、人々の労働意欲や目的が失われるリスクもあります。
お金を稼ぐ必要がないため、仕事や努力に対する動機が薄れ、社会全体での生産性が低下するかもしれません。この結果、技術の進歩や新しいアイデアの誕生が減り、社会の停滞を招く可能性もあります。
病気がなくなった世界にした場合

病気がなくなり、誰もが健康でいられる世界は多くの人にとって夢のようなものです。しかし、病気のない世界にも予想外のデメリットや副作用が存在します。
まず、病気がないことで人口が急激に増加する可能性があります。
病気がなくなることで人々は長寿を全うしますが、それが続けば食料や資源の供給が追いつかなくなるでしょう。地球上の限られた資源が急速に消費されることで、飢餓や水不足などの新たな問題が生まれることも考えられます。
また、医療や製薬業界が不要となることで、関連する仕事や研究が全て消滅します。
医療技術の進歩や新薬の開発が停止するだけでなく、医師や看護師といった多くの人々が職を失う結果となるでしょう。このように、社会全体での失業問題が深刻化する可能性があります。
さらに、病気がなくなることで、免疫システムの進化が止まるリスクもあります。
病気を経験することで免疫が強化される一方、病気が一切存在しないと、体の免疫力が低下し、他の環境変化や新たなウイルスに対して脆弱になるかもしれません。
このように、「病気がなくなった世界」は一見魅力的ですが、その実現には多くの複雑な問題が伴います。
仕事や学校が不要な世界を作った場合

仕事や学校が不要な世界を作ることは、自由な時間を増やし、好きなことだけをして過ごせるようになるという魅力的な願いです。しかし、その裏にはさまざまなデメリットや副作用が隠れています。
まず、仕事や学校がなくなると、社会全体の機能が停止する恐れがあります。
仕事がない世界では、経済活動が止まり、物資やサービスの供給が途絶えることになります。例えば、食料品の生産や物流が止まれば、食べ物や生活必需品が手に入らなくなり、社会の混乱を招くでしょう。
また、学校がなくなることで、子どもたちが教育を受けられなくなります。
教育は知識だけでなく、社会性や倫理観を学ぶ場でもあります。学校がない世界では、次世代の子どもたちが成長する機会を失い、コミュニケーション能力や協調性が欠如する可能性があります。
結果として、社会全体で価値観の多様性が減少し、問題解決能力が低下するリスクも考えられます。
動物と話せる世界にした場合

動物と話せる世界を作ることは、動物たちの気持ちや考えを理解できる素晴らしい夢のように思えるかもしれません。しかし、このような世界にもデメリットは存在します。
まず、動物たちが言葉を持つことにより、私たちの生活に大きな変化が生じる可能性があります。
例えば、動物たちが自分の権利や不満を訴えることができるようになると、人間の生活習慣や社会制度が大きく見直されるかもしれません。
ペットだけでなく、食用や実験用の動物たちも、自分たちの境遇に対する抗議を始める可能性があり、これにより社会的な混乱が起こることが考えられます。
また、動物と話せるようになることで、情報が溢れすぎるという問題も生じます。動物たちの多くが一度に話しかけてきた場合、その情報量に圧倒され、人々は精神的なストレスを感じるかもしれません。
例えば、自然の中での鳥のさえずりが、全ての鳥たちからの言葉となると、静寂が失われるだけでなく、集中力の低下や疲労感を引き起こすことがあります。
さらに、動物の意見や希望に従わざるを得ない場面が増えることにより、人間と動物の関係性が大きく変わる可能性もあります。
特に、動物たちの要求に対応するための新たな法律やルールが必要となり、人間社会の自由度や決定権が制限されることも考えられます。
失敗してもすぐにやり直せる世界にした場合

失敗してもすぐにやり直せる世界を作ることは、一見すると夢のように思えます。何をしても間違いをすぐに修正できるので、リスクを恐れずに挑戦できる自由が生まれます。
しかし、実際にはやはりデメリットがあるのです。
まず、失敗を簡単にリセットできる世界では、人々が失敗から学ぶ機会が減少する恐れがあります。失敗は成功の母とも言われるように、何かを成し遂げるためには試行錯誤が不可欠です。
やり直しが簡単な環境では、真剣に考えることや努力することが軽視され、成長するための貴重な経験が得られにくくなるかもしれません。
また「やり直し」が当たり前の世界では、責任感が希薄になる可能性もあります。
重大なミスや不正行為を行ったとしても、それを簡単にリセットできるため、人々は行動の結果に対して真摯に向き合わなくなるかもしれません。社会全体でモラルや倫理の基準が下がる危険性があります。
どんなに食べても太らない世界にした場合

どんなに食べても太らない世界を作ることは、ダイエットの悩みが消え、食べる楽しみを存分に味わえる理想的な状況に思えますが、思わぬ落とし穴があります。
まず「太らない」という状況は、一見魅力的ですが、体重が増えないことと健康であることは別の問題です。
たとえ太らなくても、脂肪や糖分を過剰に摂取し続ければ、心臓病や糖尿病といった生活習慣病のリスクは変わらずに存在します。体型は変わらなくても、体の内部は不健康になる可能性が高いです。
また、食べることがいくらでも許される世界では、人々の食事への価値観が変わってしまうことも考えられます。
食べ物のありがたみや栄養バランスを考えることなく、好きなだけ食べる生活に慣れてしまうと、食文化そのものが変わり、極端な食生活や無駄な食品消費が増える恐れがあります。
さらに、体が太らないことで、身体的な警告サインが失われる点も問題です。
通常、体重の増加は不健康な食生活や生活習慣を見直すきっかけになりますが、そうしたフィードバックがなくなると、自分の体調管理に無頓着になりがちです。
結果的に、体内の異常や病気に気づくのが遅れ、手遅れになることもあります。
他人の心を読める能力が手に入る世界にした場合

他人の心を読める能力が手に入る世界を作ることは、一見すると非常に便利で、誤解やトラブルを避ける手段のように感じるかもしれません。しかし、これは非常に大きなトラブルの種が潜んでいます。
まず、他人の心を読めることで、プライバシーが完全に失われるという問題があります。人々が自分の本心を隠せなくなることで、心の中で考えていることが全て周囲に知られてしまいます。
これにより、人間関係が壊れやすくなり、些細な不満や悪意が簡単に暴露され、対立や不信感が生まれることが増えるでしょう。
さらに、全ての感情や考えが筒抜けになることで、逆に人々は自分の思考や感情をコントロールしようとする圧力を感じるかもしれません。
これによって、人々は「本当の自分」を隠すために嘘の感情を作り上げるようになる可能性があります。結果的に、人間関係はさらに複雑で疲れるものになるかもしれません。
また、他人の心を読める能力は、心の負担にもなります。他人の悩みや苦しみ、ネガティブな感情を常に感じ取ることは、精神的なストレスを引き起こし、心理的な負担を増大させるでしょう。
まとめ:もしもボックスで理想の世界を作っても必ずデメリットはある
本記事のポイント
- もしもボックスは願いが曖昧だと意図しない結果を招くリスクがある
- 使用後、元の世界に戻れなくなる可能性がある
- 他者への影響が予測不能で、関係に悪影響を及ぼすことがある
- 世界の改変には倫理的な問題がつきまとう
- 結果が予想外である場合、心理的な負担が発生することがある
- 道具が壊れたり失われたりすると戻る手段を失う
- 願いの内容が複雑だと正確に実現できない場合がある
- 現実と改変された世界の区別がつかなくなる危険性がある
- 環境や社会のバランスを崩し、混乱を引き起こすことがある
- 修理や維持が必要になる場合があり、手間がかかる
- 特定の願いは逆効果を生むことがある
- 新しい世界での人間関係や生活に適応するのが難しい場合がある
- 道具の管理が難しく、第三者の干渉に弱い
- 世界を頻繁に変えると、世界の整合性が崩れる可能性がある
- 願いを叶えることが簡単すぎると、成長の機会を失う恐れがある
